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US Airways ハドソン川に不時着 [airport and airline]

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既に報道されているように、ラ・ガーディアを飛び立ったU.S. AirwaysのA320旅客機がハドソン川に不時着しました。2つのエンジンにエンジンが鳥を吸い込まれた(バード・ストライク)の可能性が高いです。現在、事故調査委員会は2つのエンジンを探していますが、飛行機からはエンジンが外れており、ハドソン川の底を探しています。

このUS Airwaysは、離陸直後にエンジンが故障し、パイロットは管制にその旨を伝えています。管制官は、ダイバート空港として、テターボロ空港を指定しました。確かにラ・ガーディアから離陸したUS AirのA320の正面にはジョージ・ワシントン・ブリッジ、そしてその先にはテターボロ空港の滑走路が見えたはずです。

しかし、フォート・リー上空を飛んでテターボロ空港まで行くには、高層マンションの近くを通過しなければならず、とっさの判断でハドソン川に不時着することを選択したものだと推測されます。離陸後3分間の出来事です。パイロットの冷静な判断に驚かされます。

もし、フォート・リー上空を飛んでいたとして、テターボロ空港までたどり着かない可能性もありました。もしたどり着いても滑走路に無事に着陸できたかはわかりません。大量の燃料を積んだままの着陸はおおくの危険を伴います。川ならばもし燃料に引火したとしてもまわりが水なので最小限の被害ですむはずです。

ラッキーだったのは、ハドソン川に大きな船が航行していなかったことです。よく大きな貨物船や軍艦がハドソン川に浮かんでいます。こういう大きな船がいた場合は、着水も困難だったでしょう。

今回の事故は、機長の適切な判断、そして幸運が重なって大惨事を回避した航空機事故として歴史に残るでしょう。

ちなみにバード・ストライクは頻繁に起きています。ニューヨークの場合はJFKのほうがおおいそうです。でも普通1つのエンジンに鳥が吸い込まれても大丈夫なように設計されています。燃費効率のため、最近は2エンジン機が増えていますが、こういう事故を目の当たりにすると、4エンジン機のほうが安全なのも理解できますね。

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